猫背は本当にダメなのか?-05

本日は「猫背は本当にダメなのか?」シリーズの最終回です。本日は、姿勢の正し方について書きたいと思います。

まずは、以下の図をご覧ください。

座位姿勢の比較-1

このシリーズの初回に私は、上の図の各姿勢を以下の様に評価しました。

座位姿勢の評価

私は、Cの姿勢を、日常生活における基本姿勢であると評価しています。曲がりすぎず、伸びすぎず、いわゆるニュートラル(中立)な状態です。

基本姿勢

この姿勢をとる際には、骨盤を軽く起こし、背中の力を抜けばよいです。自然と腹部深層に軽く力が入っているのが感じられるかもしれません。

この姿勢は崩れている訳ではありません。かといって、余分な力みがある訳でもありません。座骨にしっかり荷重でき、腸腰筋なども適度に働き、とてもバランスの良い姿勢であると私は感じます。

私は、姿勢を正す際にはCの姿勢がとれれば十分と感じます。

とはいえ、注意は必要です。Cの姿勢であっても、それを長時間持続する事は、腰に負担がかかる可能性が野田先生らの研究により指摘されています1) 。

以下の図をご覧ください。

座位姿勢の比較-2

B・C・Dの3つの姿勢を運動学の用語で表すと、次の様になるでしょう。

座位姿勢の比較-3

Bの姿勢が屈曲位、Cの姿勢が中間位、Dの姿勢が伸展位です。中間位を基本として、必要に応じて屈曲位や伸展位にスムーズに移行できる事が重要と私は思います。

どの姿勢になる際も、以下の条件が満たされていれば、うまく座る事が可能になるでしょう。

座位姿勢のコツ

リラックスして座骨にうまく荷重しましょう。姿勢のコントロールをする際は、腹部深層を意識するといいでしょう。腹部深層を使い姿勢をコントロールできる能力は、一生の財産になると思います。

良い姿勢というのは、一概に言えるものではありません。日常生活では、Cの中間位となる姿勢を基本とし、目的とする動作によりそれに適した姿勢に変えられる事が大切です。そしてそのためには、必要に応じて姿勢を変えられる身体の動きの滑らかさが重要です。

「猫背は本当にダメなのか?」シリーズは今日で終わりです。次回の記事では、このブログの今後の方向性について書こうと思います。なぜ私がブログを書いているのかについても書こうと思います。

それでは、また次回。

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参考文献

1) 野田敏生,齊藤大介,古川公宣:3つの異なる座位保持課題が腰椎分節の角度変化に及ぼす影響.理学療法科学,2017, 32(5): 645-649.