私は「外力をうまく使った動き」を推奨しています。その理由の1つはエネルギー効率が良いからです。そして、他にも理由があります。今日はそれについてお話します。
宇宙にいる所を想像してみてください。無重力の空間で浮いているとします。自由に歩き回る事はできるでしょうか?それはおそらく不可能です。なぜなら、外力が得られないからです。歩く、走る、ジャンプする、どれも外力が必要です。

外力をうまく利用する事で楽にできる動作は多くあります。重たい物を持ち上げる、料理をする、治療をする、様々な場面において外力をうまく利用する事で楽に動作を行う事が可能になります。
私が「外力をうまく使った動き」を推奨する1つの理由は、身体を痛めるリスクが小さいと考えるからです。今から述べる事は、完全に私の主観です。何かの数値化されたデータがある訳ではありません。しかし私は、日々の臨床において「外力をうまく使った動きの方が、筋力に過度に頼った動きよりも、身体の中で生じる不適切なメカニカルストレスが少ない」と感じています。そのため私は、「外力をうまく使った動きは身体を痛めるリスクが小さい」と考えます。
なぜメカニカルストレスの生じ方に違いがあるのか?明確な理由は分かりませんが、筋力に過度に頼った動きは、外力と内力の作用がうまく合っていないように感じます。そのギャップがメカニカルストレスを引き起こしているのでしょう。
誤解のないように、決して私は筋力の価値を否定している訳ではありません。筋力は身体の動きに必要不可欠な力です。しかし、外力をうまく使った動きの方が、バランスの良い筋活動が身体の中で生じるとも感じます。
外力をうまく使った動きは、十分に力強いとも言えるでしょう。2019年に日本で開催されたラグビーワールドカップを見た方も多いと思います。日本代表フォワードが、体格差で勝る相手をスクラムで押し込む姿は圧巻でした。私はこのスクラムを見て、「外力をうまく使っているなー!」と感じました。日本代表の足が、まるで地面に突き刺さっている様でした。仮に筋力は相手が上であったとしても、外力をうまく使えば、相手を押し込む事ができるのです。内力の観点だと、筋力と弾性力の合計が相手を上回ると言う事です。

外力を使うメリットをまとめると、以下の3点が挙げられるでしょう。
- エネルギー効率が良い
- 身体を痛めるリスクが小さい
- 力強い動きにつながる
ひとまず本日のブログで、「動きのエネルギー効率」に関する記述は終了です。次回のブログでは、これまで書いてきた事を一度まとめたいと思います。それでは、また次回。
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