ロジャー・フェデラーの偉大さを語る-02

これは、私が使っているラケットです。

ウィルソンの「プロスタッフRF97オートグラフV13」、つまり現在ロジャー・フェデラーが使っている型と同じラケットです。

播州太郎「猫にコバンやな」

わたりたかし「やかましいわ・・」

このラケットが私に合っているのかはさておき、このラケットは様々な試行錯誤の中で誕生しました。本日は、このラケットにまつわる記事を書こうと思います。

フェデラーがプロになった当初使っていたのは、ウィルソンの「プロスタッフ・ミッド」、以下の画像のラケットです。

このラケットは、エドバーグやサンプラスなど、数々のチャンピオンが使用した名器です。ラケット面のサイズは85平方インチ、今では考えられない程の小さな面のラケットです。

プロ入り後しばらくするとフェデラーは、ラケット面のサイズを90平方インチと少し大きくします。そして、数多くのタイトルを手に入れます。以下の画像は、その当時フェデラーが使っていたラケットの1つと同じ型のものです。

フェデラーは10年以上にわたり、90平方インチのラケットを使用しました。そして数多くの成功を収めました。しかしその後フェデラーは、ラケット面のサイズを97平方インチとさらに大きくし、現在にいたります。つまり、本日のブログの冒頭で紹介したラケットです。

あらためて3つのラケットを比較すると、面の大きさの違いがよく分かるかと思います。

ラケット面のサイズ比較

なぜフェデラーがラケットを変える必要があったのか?それは端的に言うと、勝てなくなったから、そして怪我をしたからだと思います。

ラケット面のサイズを90から97平方インチに変更するというのは、かなり大きな決断だったはずです。なぜなら、ボールを打った時の感触が全く異なるからです。

フェデラーはラケットを変えるにあたり、メーカーのウィルソンと協力して、100本以上の試作品を作りました。フェデラーは何本もの試作品を試し、自分の感覚に合うラケットを探したそうです。

「自らの身体に生じた変化を受け入れ、自らの感覚を信じて、その時の自分に合った方法を模索する」

私はこの事に、フェデラーの偉大さを感じます。

身体の変化は、フェデラーに限らず、誰にでも起こります。時には受け入れ難い変化も起こります。ラケットメーカーと協力して自分に合うラケットを作る、これは誰にでも出来る事ではありません。しかし、自らの感覚を信じてその時の自分に合った方法を模索する、これは誰にでも出来る事であろうと思います。

その後フェデラーは、新しく作ったラケットを用いて、2017年の全豪オープンでナダルに勝ち、5年ぶりのグランドスラムタイトルを手に入れました。3時間半を超える激しい試合でした。私はこの試合を生中継を含め、既に3回見ています。

わたりたかし「あと2~3回はみたいなー」

播州太郎「・・・」

本日のブログでは、ロジャー・フェデラーの偉大さについて熱く語りました。自分の身体に合った方法を模索する大切さについて書きました。ところで私が、なぜロジャーモデルのラケットを使っているのか?それは、そのラケットが私の身体に合っているから・・ではなく、私がただ「ロジャーのファンだから」です・・

さて、次回のブログから、新しいテーマに入ります。「猫背は本当にダメなのか?」をテーマに、姿勢に対する私なりの考えを書こうと思います。それでは、また次回。

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